“ゆっくり実況プレイ” って何?

私の動画は、ゲームをプレイしてそれに台詞や音楽をつけて観てもらう、いわゆる “ゲーム実況動画” と呼ばれる類のものですが、ニコニコ動画においては、”ゆっくり実況プレイ”というカテゴリーとして扱われています。

別にしゃべりがゆっくりだからというわけではなく、“SofTalk”と呼ばれる、文章読み上げソフトに台詞を読ませている実況動画のことを指します。
近年は、VOICELOIDと呼ばれる有償の音声ソフトを使うものも増えてきてますが、総じてゆっくり実況というくくりで扱われるように思います。

通常の実況プレイは、製作者本人がゲームをプレイしながら生声でしゃべるリアルタイム動画なのに対し、ゆっくり実況プレイは台詞を読み上げソフトで作成して後付けする動画です。
生声実況=本人がしゃべる、ゆっくり実況=ソフトがしゃべる、と思ってもらえばいいでしょう。

私がこのジャンルの動画に興味をもったきっかけは、Oblivionというゲームを題材にした『おっさんの大冒険』というゆっくり実況プレイ動画が、ニコニコ動画のランキングのトップになっていて、それを観てめちゃくちゃおもしろかったからです。それまではその手の動画には一切興味がなく、「他人のプレイする動画を観て一体何がおもしろいんだ?」とさえ思って毛嫌いしてました。

ちなみに私がニコニコ動画にハマったきっかけは「ドナルドが踊ってるやつ」を観たからです。
あーいう動画は大好きです。

で、その次に観たのが、超魔界村というゲームを題材にした『ゆっくり村』という動画で、これまた大爆笑しながら観てて、「私もこーいうの作りたいなー」と思うきっかけになりました。

さて、ゆっくり実況プレイと一言で言ってもいろんなタイプの動画が存在します。

私のは、自分のプレイ中に思ってたことを台詞に置き換えるスタイルで、それにあわせて追加で説明を加えたり、プレイ中におきた出来事に対してネタを考えたりしています。ネタというのは、アニメや漫画で有名な台詞や言い回しなどのことで、多くの人が使う定番ネタや、自分しかわからないかもしれないニッチなネタなどいろいろ使います。

一般的なのは、”ゆっくり霊夢”と”ゆっくり魔理沙”と呼ばれる、まんじゅうっぽい何か・・・が台詞をしゃべるスタイルでしょうかね。文章読み上げソフトのことをゆっくりを呼ぶようになった理由も、これが発祥だろうと認識しています。

その他にも、ドラマみたいなシナリオを作ってゲームで演出するスタイルや、キャラ設定をしてなりきりプレイをするスタイル、ただの解説動画や、ゲームとはまったく関係ない台詞をしゃべらせながらプレイする動画など、後付け編集という利点をいかした様々な動画が存在します。

たしかに生声と違って、機械音声のしゃべりは聞きづらいし、人によってはキンキン頭にひびくらしく、毛嫌いされる傾向があります。何より「気持ち悪い・・・」と敬遠されることがほとんどです。
ですが、電話の音声ガイダンスのようなカタコト日本語ではなくちゃんとしたしゃべりになってますし、独特の棒読みイントネーションは、聞きなれてくるとクセになる、そーいう不思議な性質があるように思います。

ちなみに海外の人には、ゆっくり実況というものがまったく理解できないようで、Youtubeのコメントに、
「なんだこれは?」「おまえがしゃべってるのか?」
といった、気味の悪い声のプレイ動画が大量にあることが不思議なようです。
(もっとも理解しろというほうが無理か・・・。)

これを機会に、”ゆっくり実況プレイ” というジャンルに興味をもってもらって、ぜひ私の動画を観ていただければと思っています。